030611 Tateno Kozue
初期セミナーA インターネットと政府情報
国際学部国際文化学科1年 舘野 梢 030535Z
カシマサッカースタジアムとワールドカップ
夢の祭典から1年がたった。2002年6月、世界中がFIFAワールドカップの熱狂と興奮に包まれていた。その瞬間を開催国として迎えていたことを私はとても誇りに思う。今、当時のことを思い出しても、あの感動と興奮が甦ってきて目頭が熱くなる。それくらいワールドカップは私にとって思い入れが深いものなのだ。
さて、日本はこのワールドカップの開催に向けて、日韓共催が決定して以来さまざまな準備を進めてきた。ワールドカップ開催は日本全国が世界にアピール出来る最高の機会なのだ。そのため、開催地やキャンプ地に全国各地から多数の候補が挙がった。そこで私は、Jリーグディヴィジョン1・鹿島アントラーズのホームタウンである鹿島地域にあるカシマサッカースタジアム改修問題を取り上げて考えてみたいと思う。
この問題を調べるに当たって、
ここの『W杯カシマ開催情報』をクリックすると、鹿島でワールドカップを開催するまでの経緯がスタジアム改修問題を主に載せられている。http://www.jsdi.or.jp/~y_ide/9610kash.htm
1、サッカーのまち鹿島
社会的効果
@ サッカーというものを通じて、地域住民の連携、企業・行政の連携、住民間の連帯感の高まりなど地域コミュニティが形成される。
A 住民が「私たちのまちはサッカーのまちだ」と、地域への帰属意識が高まり、誇りや強い愛着を持つようにもなる。また、“鹿島といえばサッカー”というように、スポーツが地域のシンボルになり地域アイデンティティが形成される。
B 鹿島でサッカーの試合が開催されることにより、国内外の地域との人的交流が促進される。
C クラブユースなどによる競技者・指導者、住民のスポーツボランティアなど、人材の育成が成される。
D スタジアムやクラブハウスなど関連施設周辺のインフラ整備・街並みの外観整備が促進される。
経済的効果
@ スタジアム、周辺道路などの都市的インフラ整備に伴い、地域経済が活性化される。
A 対戦チームのサポーターや練習見学者などの観光客増加により、観光消費がアップする。
実際に、私が鹿島を訪れた際に感じたことは、サッカーが・アントラーズが鹿島の代名詞になっていたということだ。道路脇の歓迎の看板にはアントラーズのマスコットキャラクターが描かれ、お店に入るとアントラーズのポスターがある。スポーツが地域のシンボルになる、という効果は得られていると思った。また、天皇杯の優勝パレードなどを見ると、沿道に地元ファンが大勢集まっているのが分かり、地域アイデンティティが形成されていることを実感した。しかし、交通アクセスの容易さという点から見たら鹿島には問題もある。東京から電車で2時間。新幹線も通っていないからひたすらに鈍行に揺られるのだ。車を使っても同様である。このアクセスの問題はワールドカップ開催のときにも問題になるのだ。